nkmaの日記

犬と猫の日常風景

動物病院

マールちゃんは動物病院が苦手なのですが。

咳をするようになったので、病院行きを察知して逃げ惑うマルをタックルで押さえ、ごめんごめんと言いながら連れて行きました。

引っ掻いたり噛んだらはせず、もう絶対何も見ない!という感じになります。

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かわいい。

 

海の音が聞こえる

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海の音が聞こえる。

人が呑まれる時、波に拐われる心地になる。

私の好きな俳優さんが、自ら還ってしまった。

原因は?予兆は?周りの反応は?

身勝手な憶測が悲しみを踏み荒らし、足跡で汚れて見えなくなっていく。

 

貝殻を耳に当てた時のような音が聞こえた。

その音は昔の私を思い出させる。

 

私も、海に呑まれてしまおうと思った事がある。

 

いつだったかはっきり覚えていないし、原因も特になかった。

行き来を繰り返す波のように自然にそう思った。

海の音が聞こえていた。

首吊りは後片付けが大変そうだからやめておこうかな、樹海に行くなら他にも良いところがあるかな、飛び降りは巻き込む可能性があるから怖いな、練炭は失敗し易いみたいだからやめておこうかな、

とか。

結局ドアノブを使った首吊りに決めて、遺書を書いて、使用するためのシャツを探そうと立ち上がった所までで大体10分位だったと思う。

私が我に返ったのは、愛犬が勢いよく部屋に入ってきた時だった。

気がする。

あまりよく思い出せないが、犬を撫でている時、海の音は聞こえなくなっていた。

 

何かを貶して自分を慰める事を覚えた今の私に、海の音は聞こえない。

 

優しすぎる人は、自分に言い訳する自己愛が、他己愛の下敷になってしまっているんじゃないかな。

クシャッとした彼の笑顔を思うと、ただただ悲しい。

「死なない」 それがいかに難しいか、私は知っている。

 

彼は今、海の音を聞いているだろうか。